インド同行取材:no4,本格始動!?
- ayumi
- 2017年8月22日
- 読了時間: 6分
次第にインドでの収穫に手ごたえを感じてきたさっちゃん。
さぁ、本格始動へと向かいますよ!
3回目のインド:本格始動編
さっちゃん、3度めのインド訪問。
こなれたものです。
既存に作られたストール等をお店で多めに買って、
「生命の布展」を行いました。
(サンスクリット語で、「アーユス」は生命「ヴェーダ」は真理・科学という意味になる)
なんと買い付けたもの、みごと完売。
それも、「これはトゥルシーというハーブを使っていて、呼吸に良いものなんです。」と
効能や特徴を伝えながらの販売。
お客さんに伝えると、その分売れていく。
しかし、売れていくことは「良いこと」のはずなのに、
さっちゃんはどこか違和感を感じていました。
何か、抜け落としてる感じを。

【写真:染工場】
「『絶対次も成功するでぇ!!』ってときに『うーーん。』てなってん。
そんなとき、日本のアロマを生業にしている"やわら香”っていう会社の人に、
実際に会ったことは無いんやけど、
アメブロか何かで知ってもらって、「こうへんか」って誘ってもらってん。
ピンときたものがあって、半年、“やわら香”のある屋久島に行くことにしてん。
移ってからオイルの説明をする時、
『香りを作りながら、森も作ってるんです。』って説明するねんけど、
ソレがしっくりきてね。循環するセラピーっていうのかな。
『人間様のためにーー』っていうのがすごい、嫌で。
それから神戸に帰ってきて、クリアになったことがあんのね。
それは、
背景を伝えたいってことやった。」
それから、扱う商品「いのちのころも」は、
・オーガニック:原材料から携わる人にも優しく、地球にも優しく
・色の定着に化学反応は使わず:化学ではなく自然のもの同士で定着を。
・児童労働をしていない:働く人の背景にもフォーカスして。
以上を心がけています。
色の定着に化学を使っていないと、色落ちしやすい。
色落ちしたら、また色を付けていく。
そんな暮らしの慈しみ方も素敵じゃない?
と彼女は、家で染めた写真を見せてくれました。
今や少し面倒に思うけど、それって初めからとても自然なことのはず。
現代の時間の使い方や、手に取る商品の成り立ち、改めて考えさせられます。
4度目のインド:背景にフォーカスして
え、工房に1ヶ月!?

【写真:寝泊まりする建物】
なんと工房で寝泊まりするという生活で、
作り手さんと一緒にモノづくりを見つめながら
1ヶ月、ともに過ごしていたんだと。
いやぁ、フィジカルとメンタルの強さ。笑
そして、企業秘密を明かしているようなことですので、
信頼関係がないと工房で寝泊まりなんて、
基本的に受け入れはしてもらえないのです。
うむ、なかなか真似できないとこですね~。
とても熱心だし、インドに惹かれているように見えますが、本人はというと、
「うーん。めっちゃインドに来たい!っていうよりも、何かに動かされて来てる感じやねん。」
いや〜好きやないと4回も来おへんのちゃうかな。
やはり縁がないと、なかなか来れないものですよね。
さてさて、
1ヶ月かけて工房でどう過ごしていたのでしょうか!?

【写真:工房のハーブ畑】
疑問をお持ちの方も多いことでしょう。
1ヶ月も、インドに、しかも工房にいただなんて。
多くの方は、工房に来られても1日または数日で去ってしまうそうです。
「ヨーロッパの人は、『暑い』ってスグ出るねん。
私はずーーっとくっついてるから、熱心に見られたんちゃうかな。
『シークレットだよ』って言いながら色々教えてくれたわ。
まぁ『シークレット』言いながら、
パンフレットに載ってるやん!ってこともあったけどな(笑)。」
「化学染料のところも行って、
バックグラウンドがよりよく見えたよ。
英語喋られへんから、何度も聞いて、
それでも分からへんから現場を見せてくれるのね。
そういうのもあって、詳しく教えてくれて。
お金もないし、英語も喋られへんからやねんけど、
工房で寝てたら、
『それだけアーユルヴァストラを愛してくれるのね』
って見てくれたみたい。」
「(以前の仕事で)マッサージしてて、すごい数の体見させてもらって、
みんなブラの跡とか締め付けられた後があるんよね。
だから、締め付けないもの作りたいなぁって。
日本でオーガニックのブラ作ってるところに型をお願いして、
ソレを染めに来てるの。
インドで全部やっちゃえば、コスト削減にもなるんやろうけど、
それじゃ意味ないっていうか、
日本の技術も工場も、大切にしたいから。」
1年待っても商品が届かない!?
インドタイムと呼ばれる、予定を大幅に遅れるという自体発生でしょうか。
1ヶ月工房に滞在し、そして頼んだ受注モノ。インドの染物たち。
待てども連絡しようにも、日本にやってこなかったそうです。(今もなかなか厳しい状況)
いや、それにしても1年も来ないの!?
そして、ソレを信じて待ち続けたの!?

【写真:工房の外でヨガマットのサンプルチェック】
「約1ヶ月、ともに過ごしたからね。
すごく信頼してる。嘘つくはずがないって。
一応、メールはしてて、
『いつも信じてます』って送ってるの。」
もう、さっちゃんには敵わへんわ〜
こんな方、なかなか居ないですよね。
信じてみるって強い。
そんな難関ばかりのアーユルヴェティックのモノづくり
すでに「アーユルヴェティック商品」自体は、
売られているといえば、売られている。
どうして商品づくりに参画したのでしょうか。
「売っている服を買い付けて、日本で販売するっていう物売りには興味がなかった。
私じゃなくてもいい。
服が出来るまでの背景に興味があったの。
その物語も一緒にお伝えしたかったから。
それに売っている洋服を日本人サイズで、もっとシンプルなデザインで作りたかった。
ようは、自分が着たいって思う服が作りたかったの。
でも、縫製の問題は山積み。
何百枚もオーダーしてパーになったりしているからこれからの課題だね。
温厚な性格な方だけど
それでも一回二回はブチ切れているしね 笑
疲労と暑さで一杯一杯になってくるのだけど。」

【写真:手作業でつけた模様に染めた布】
「それに、フェアトレードって言って
『貧しい人たちが作ったから、支えるために買ってください。』
じゃ続かへんと思うんよね。
『あ、いい商品や。』って手に取った物が、
たまたまフェアトレード商品だった、っていうのが良いと思うの。」
そうして、「いのちのころも」は、
さっちゃんが足を運んで、目で見て、手で触れて、
本当に「良い」と思ったものを提供しています。
例えば、買い付けの商品で同じデザイン同じ商品でも、ひとつひとつ縫い目を確かめたり。
「かわいい」「ええやん!」
そんな、難しくない感情で始めたい、
だけど、作り手とフェアで信頼性のある素敵なお買い物。
そんな「あたりまえ」、試してみるのも良い気がするな♪
今回のゲスト:さっちゃん
メール:info@tsumugi-ayus.com
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